斜行エレベーターステージ ver.1 マニュアル

目次

ファイル説明

斜行エレベーター*.pmx

A赤色回転灯無し、手すり固定、『AKIRA』コミックス準拠。(ver.0.9と同等)
B赤色回転灯付き、手すり可動。

斜行エレベーターシャフト【*/*】.pmx

分類1

フロア無シャフトのみのストレート形状。
単独または複数、上フロア付・下フロア付シャフトと繋げて使用できる基本型。
S
上下フロア付上下にフロアがついた形状。
単独で使用。
F
上フロア付上フロアのみがついた形状。
単独またはフロア無・下フロア付シャフトと繋げて使用。
T
下フロア付下フロアのみがついた形状。
単独またはフロア無・上フロア付シャフトと繋げて使用。
B

分類2

地下タイプ天井・壁あり。U
地上タイプ天井・壁なし。G
壁付地上タイプ天井なし、壁あり。W

透過マスク.x

地下タイプの上フロア付モデルに登録して、背景用の街のセット等(x形式のアクセサリ)と組み合わせた時に、地面に穴が空いているように見せるためのアクセサリ。
斜行エレベーターシャフト【上下フロア付/地下タイプ】.pmxまたは斜行エレベーターシャフト【上フロア付/地下タイプ】.pmx移動ボーンに登録して使用。
[背景]-[アクセサリ設定]で描画順序を地面のアクセサリより上にし、モデル描写後に描写する設定にして下さい。

地面.x

ケロリン町(BTAさん作)付属のケロリン町外周モデルに合わせて作った、地下タイプ用地面アクセサリのサンプル。
斜行エレベーターシャフト【上下フロア付/地下タイプ】.pmxまたは斜行エレベーターシャフト【上フロア付/地下タイプ】.pmx移動ボーンに登録して使用。
ケロリン町外周は、見た目で適当に位置合わせをしてください。

ボーン説明

特殊なボーン(エレベーター本体・シャフト共通)

移動傾斜(X軸-30度)に合わせて移動するためのボーン。
localモードのX軸移動で操作する。
灯回転複数の赤色回転灯をまとめて回転させるボーン。
数値入力(角度Y軸)で使用する。
詳しい使用方法は後述。

シャフトの壁・天井ボーン

天井のボーンは、シャフトの傾斜に合わせたローカル軸が設定されています。
localモードとglobalモードを使い分けてご利用下さい。
(ver.0.9では表情操作でしたが、ver.1ではボーン操作に変更しました)

ダミーボーン

名前に D が付いているボーンは、エフェクトやアクセサリを登録して使用するためのダミーボーンです。
ボーン名の最初が左/右になっているものは、反転ペーストが使えます。

表情(モーフ)説明

エレベーター本体

操作卓消向かって左奥の操作卓と関連パーツを消します。
手すり消手すりを消します。
灯向設定初期状態でZ軸+方向に揃っている赤色回転灯の向きをそれぞれ別方向に設定します。
デフォルトでZ軸+方向を向いているのは、MMEのスポットライト登録用にその方向に合わせてあるためです。

シャフト

材質の色を暗く(黒に近く)します。
AutoLuminous対応の発光部分は暗くなりません。
上扉開上フロアのシャッターを開きます。(地下タイプのみ)
上手摺倒
下手摺倒
手摺の一部を90度回転して倒します。(フロア付のみ)
連結+
連結−
複数のシャフトを読み込んで繋げて使う時の配置用です。
詳しい使用方法は後述。

AutoLuminous用(共通)

MMEのAutoLuminous2に対応したコントロール用の表情を設定してあります。
以下、AutoLuminous2付属 Readme上級編.txt より引用。

"LightUp"および"LightOff"では光量を調整できます。LightUpでは最大3倍まで明るくなります。LightOffではMAXで完全に発光が消えます。
"LightBlink"および"LightBS"というダミー表情を使うと、発光の点滅をモデル個別制御できます。
"LightBlink"はサイン波点滅、LightBSは矩形波点滅をします。最大で10秒間隔になります。
"LightUpE"では、明るさが指数関数的に上昇します。最大で400倍まで上昇します。
"LightDuty"は点滅のオンとオフの比率を変えることができます。
"LightMin"は点滅時の最小明るさを設定できます。

基本的な使い方

MMDへの読み込み

基本はシャフト→エレベータ本体の順番で読み込んで下さい。
赤色回転灯に半透明パーツが使われているため、シャフトよりエレベーター本体の描写順を後にした方が、透過部分の描写の破綻が発生し難いとおもいます。

昇降の表現

エレベーター本体を固定してシャフトを動かたほうが、簡単に昇降の表現ができると思います。
もちろん、シチュエーションによってはエレベーター本体を動かした方が良い場合もあります。
どちらの場合も、ボーン操作はlocalモードで移動ボーンをX軸移動してください。

移動するエレベーター上のモデルを、乗ったまま同時に動かす方法

エレベーターの移動ボーンのキーフレームをすべてコピーして、モデルの全ての親ボーンに[フレーム編集]-[別フレームペースト]して下さい。
その際、全ての親ボーンはを2段にしておくと。エレベーターに合わせて動かすための自由度があがり、いろいろと便利なのでオススメです。

壁・天井が撮影の邪魔になる場合

壁・天井ボーンの移動で、カメラの視界の外に移動する事ができます。

複数のシャフトを連結する方法

3個のシャフトを繋げる例

1: 3つの斜行エレベーターシャフトモデルを読み込む。
2: 上方向に配置するモデルの表情操作で「連結+」スライダを最大にして登録する。
3: 下方向に配置するモデルの表情操作で「連結−」スライダを最大にして登録する。

更に多くのシャフトを繋げるには

表強大きさ補正を使うことで、上下方向にそれぞれ2個以上のシャフトを連結することもできます。

4: 上記3つに追加でエレベーターシャフトモデルを1個読み込む。
5: 下方向に延長して配置するモデルの表情操作で「連結−」スライダを最大にして登録する。
6: 「連結−」を登録したキーを選択(◆が赤くなっている状態)で、[フレーム編集][表情大きさ補正]2 を入力して[OK]を押す。

同じやり方で、[表情大きさ補正]で入力する値を、3,4,5……と増やしていくことで、好きなだけ連結する事が出来ます。
上方向への連結も同様です。

連結したシャフトをまとめて動かすには

一つのシャフトを移動ボーンで動かし、登録した移動ぼーんのキーフレームを全て、他のDJシャフトモデルにコピー&ペーストしてください。

赤色回転灯の回転方法

灯回転ボーンを使って、そのモデルの全ての回転灯を纏めて回転できます。
灯回転ボーンの角度は、360倍に増幅されて、各回転灯を回します。
なので、回転灯ボーンのY軸角度の1度が、回転灯の1回転(360度)になります。
回転灯ボーンのフレーム登録は、[ボーン編集]の[数値入力]で行って下さい。

回転灯のフレーム登録方法の例

1: 0フレームで、灯回転ボーンを初期化して登録する。
2: 900フレームで、灯回転ボーンに[ボーン編集]-[数値入力]-[角度Y軸]に 10 を入力し[OK]を押し、[フレーム登録]する。
これて、30秒間(900フレームまで)に10回、回転灯が回ります。

エフェクト組み合わせる例

MMEのSoptLightと組み合わせて使うことを想定したダミーボーンを用意してあります。
名前に D が入っているのがダミーボーンです。
赤色に設定したSoptLightを登録して下さい。
回転灯の発光面の方向は、SoptLightのデフォルトに合わせて、全てZ軸+方向を向いています。
個別に発光面の向きをずらしたい場合は、各灯ボーンに直接角度を付けるか、エレベーター本体の場合は、[表情操作]の[灯向設定]をつかって下さい。

推奨設定

セルフシャドウ

「地下タイプ」のシャフトモデルは、[モデル操作パネル]で[セルフ影]ボタンをオフにしての使用を推奨します。
シャフト内に天井や壁のパーツの影が不自然に落ちるためです。

「地上タイプ」でも、場合によってはセルフ影をオフにした方が良い場合があります。
シャフトモデルは奥行きのある構造のため、シャドウ設定の距離設定がシビアになりがちです。
シャドウ距離をカメラ距離に合わせて細かく設定しないと、影の有無の境界線が画面内で動き、見た目がとても煩わしいことになりがちです。
またそれを防ごうとすると、セルフシャドーの距離設定の値をを大きくとることになり、影の描写精度がかなり落ちることになります。
そこで、背景のシャフトモデルににはセルフ影を設定しないことで、シャドウ距離をすこしでも短くして精度を上げることができます。
また[セルフ影]が有効だと、距離が足りずシャフトにセルフシャドーが落ちていない場所は、背景に立体感が無くなってしまいます。
そこで[セルフ影]ボタンをオフにすると、Toonによる影がつくので、セルフシャドーの距離に関係無く立体感が出ます。

※ver.0.9ではシャフトモデルの壁や天井は、その影がたのオブジェクトに描写されない(材質のセルフ影マップがオフ)設定でしたが、ver.1では、通常の影が描写される設定に変更しました。
これは、新たに追加した上下フロアの構造物との整合性を考慮したためです。

テクスチャのチラツキ対策

テクスチャはちらついたりモワレが発生する場合があるので、MMEの「ミップマップと異方性フィルタ」の適用をオススメします。

発光表現

MMEのAutoLuinousの適用を前提の材質設定になっています。


モデリング/セットアップ/マニュアル作成
DONKEY@donburiroom
http://www.donburiroom.com
2012/7/7